雨の日キャンプの楽しみ方と注意点|大変だけどやってよかった!

雨の日キャンプの楽しみ方と注意点のアイキャッチ画像

キャンプの直前は、いつも天気予報とにらめっこですよね。
天気予報の傘マークに一喜一憂しているのは、わが家だけじゃないはずです(笑)

特に山の方にあるキャンプ場は天気が変わりやすく、予報どおりにならないこともしばしば…。
やっぱりキャンプは晴れがいちばん!
…だけど、自然相手なので雨は避けられません。

正直、設営や撤収の大変さは150%増しで「雨キャンプ=しんどい」というのが本音です。
でも実際に体験してみると、雨だからこそ味わえる雰囲気や楽しみ方もありました。

この記事では、わが家の経験と「これならできそう!」と思った工夫をあわせて、
雨の日キャンプの楽しみ方と注意点をまとめます。

目次

雨の日キャンプってどんな感じ?

雨の日キャンプの写真

「雨の日にキャンプって本当にできるの?」と思いますよね。
実際は雨の強さや状況によって過ごし方も大きく変わります。大変さもありますが、意外なメリットもあるんです。

雨の強さで変わる過ごし方(小雨・本降り・土砂降り)

天気予報で「1時間に○mmの雨」と言われても、実際どのくらいの降り方なのか、なかなかイメージしにくいですよね。キャンプであれば「外で遊べるレベルなのか」「撤収できるのか」など、体感に置き換えて考えることがとても大切です。
そこで、tenki.jpが示している雨の強さの目安を参考にしつつ、キャンプ場での体感を加えて一覧にしました。

1時間雨量雨の強さの表現キャンプ場での体感・様子
3mm未満弱い雨シトシト降って地面が少し湿る程度。
3mm-10mm普通の雨本降りの雨本降りになり、所々に水たまりができる。
10mm-20mm やや強い雨ザーザーと降り、地面が一面びちゃびちゃに。
20mm-30mm強い雨どしゃ降り。道に水が流れ出す。
30mm-50mm激しい雨バケツをひっくり返したような雨。道路が川のように。
50mm-80mm非常に激しい雨滝のような降り方で、周囲が真っ白になるほどの水しぶき。
80mm以上猛烈な雨息苦しさを感じるほどの圧迫感。外に出るのは危険レベル。
参考:tenki.jp「◯◯mmの雨」とはどれくらい?雨の強さの目安と影響

さらに、雨が降る“時間帯”によっても大変さは変わります。

  • 昼間の小雨 → 子どもとお散歩したり、水たまりで遊んだりできる
  • 夜だけ雨 → 寝ている間に降るのであまり気にならない
  • 設営や撤収の時間帯に雨 → 正直、一番しんどい!荷物やテントが濡れて大変

雨量とあわせて「いつ降るのか」もチェックしておくと、行動プランが立てやすいですよ。

わが家は、撤収のタイミングで雨予報が出ているときは残念ですがキャンセルするようにしています。
荷物も子どももびしょ濡れになってしまうと、楽しさより大変さが勝ってしまうので…

雨の日キャンプのメリット

「雨=マイナス」と思いがちですが、実は雨の日だからこそ楽しめることもあります。
ちょっと視点を変えると、“雨ならではのキャンプの良さ”が見えてきます◎

虫が少ない
 夏キャンプの大敵・蚊やハエなどは、雨の日はほとんど出てきません。
 特に小さな子どもと一緒だと、虫が少ないだけで快適度はぐんと上がります。
 ⚠️ただし雨が上がったあとには、蚊などが一気に出てくることもあるので、虫よけ対策は忘れずに!

静かに過ごせる
 雨音がBGMになって、自然と落ち着いた時間が流れます。
 テントでゴロゴロするだけでも、不思議と心地よく感じられます。
 個人差があると思いますが、私は雨音でよく眠れました~(笑)

景色が幻想的
 雨上がりのしっとりした森や、霧がかかった山は、晴れの日とは違う特別な雰囲気に。
 焚き火の煙も幻想的に見えて、思い出に残る時間になります。

わが家も雨の日キャンプを経験しましたが、雨のおかげでのんびり過ごせたのが逆に良かった!
普段はバタバタしがちなので、“これはこれでアリだな〜”と思えました。

雨の日キャンプの持ち物リスト

ファミリーキャンプはただでさえ荷物が多いのに、雨予報が出るとさらに増えるのが現実です…!笑
でも「雨だからこそ持って行ってよかった」と思えるアイテムがあると、過ごしやすさがぐんと変わります。

ここでは、普段のキャンプ道具に+αで用意したい持ち物と、雨の日ならではの工夫を紹介します。

基本の持ち物リストはこちらです

+αで持っておくと安心なもの

雨の日キャンプでは、普段の荷物に加えて「濡れ対策・乾かす工夫」がカギになります。
わが家が「これは必要!」と思ったものや、調べてみて便利だと感じたアイテムをまとめました。

必須アイテム

  • カッパ(レインコート)
     傘よりも両手が使えるので、設営や子どもと動くときに必須。
  • 長靴&サンダル
     足もとが濡れると一気に不快度アップ。
     長靴で雨対策しつつ、サンダルがあるとトイレやお風呂の行き来に便利です。
  • 多めのタオル・着替え
     タオルはバスタオル・フェイスタオルともに普段より多めに。
     子どもは思った以上に濡れるので、着替えも余分に用意すると安心です。
  • ブルーシート
     地面が濡れていても荷物置き場や子どもの遊びスペースとして活躍。
     撤収時には濡れたテントを包むのにも使えます。
  • 大きめのビニール袋(ゴミ袋)
     濡れた衣類・靴・タープをまとめるのに大活躍。
     車に積むときも泥や水の持ち込み防止になります。

  •  トイレや炊事場へのちょっとした移動に便利。
     特に子ども用の小さい傘があるとスムーズです。

あると便利なアイテム

  • ハンガー
     濡れたレインコートや服をかけて乾かすのに。
  • ガイロープ
     タープをしっかり張って水がたまらないようにするために追加で持っていくと安心。

雨の日はとにかく濡れ物が増えます!
“ちょっと多すぎかな?”と思うくらいタオルや着替えを持っていくのがおすすめです。

荷物は地面に直置きしない工夫

ラックに荷物を載せている様子の写真

雨の日キャンプで一番困るのが、荷物がどんどん濡れていくこと
特に地面に直置きしてしまうと、底から水がしみたり泥で汚れたりして大惨事に…。
そんなときに役立つのがこちらの工夫です。

コンテナやボックスを活用する
 キャンプ用のコンテナや、ホームセンターの収納ボックスでもOK。
 荷物をまとめて入れておけば、そのままテーブル代わりにもなります。

クーラーボックススタンドを使う
 クーラーボックスも直置きだと汚れやすく、フタの開け閉めもしにくいもの。
 専用スタンドを使えば高さが出て使いやすく、雨や泥での汚れ防止にもつながります。

ラックや棚を持参する
 荷物を“浮かせる”ことで濡れ防止に。
 わが家はユニフレームのフィールドラックを愛用しています。
 重い荷物も安心して置けて、使わないときはコンパクトに畳めるのでとても便利!

雨の日は本当に“置き場所”がカギ!フィールドラックのおかげで荷物が泥だらけにならず助かりました。今では雨予報じゃなくても必ず持っていく定番ギアです。

サイト選びと設営のコツ

雨の日キャンプの写真
テントとタープが離れていたので、テントタープ間移動の際に濡れました(笑)

雨の日に一番大変なのが設営と撤収。
サイトの種類やタープの張り方など、ちょっとした工夫で快適さが変わります。

サイトの種類(土・芝生・砂利でどう違う?)

雨の日は、どんなサイトに設営するかで快適さが大きく変わります。
わが家の体験もふまえて、それぞれの特徴をまとめます。

  • 芝生サイト
     普段はふかふかで気持ちよく、子どもと過ごすのに大好きなサイトですが、雨の日は要注意。
     水はけは悪くないものの、雨が止んだあともしばらく足元が濡れているため、
     靴や服がじんわり湿ってしまいます。車のスタックにも注意!
  • 土サイト
     とにかく泥汚れがしんどい!
     設営や撤収のときに荷物や靴がドロドロになりやすく、子どもが歩き回ると服まで汚れてしまいます。
     後片づけの手間を考えると一番大変です。
  • 砂利サイト
     わが家が雨の日キャンプをしたのは砂利サイト。
     水はけが良く、雨が降っている最中でも水たまりはできにくいのが魅力です。
     靴やテントも泥で汚れにくく、撤収時の負担が少なかったです。雨の日は個人的に一番おすすめ!
  • 林間サイト
     木々が雨よけになってくれて、雨脚がやわらぐのはうれしいポイント。
     ただしテントに葉っぱが落ちてくることもあるので、設営場所はちょっと工夫が必要です。

普段は芝生サイトの“ふかふか感”が好きですが、雨の日は砂利が圧勝!
水はけと汚れにくさで快適さが全然違いました。林間サイトも雨よけになってよかったです。

タープやテント設営の工夫

雨の日キャンプでは、設営の工夫が快適さを左右します。
ちょっとした配置や張り方で過ごしやすさが変わるので、事前にイメージしておくのがおすすめです。

  • 動線を意識する
     テントからタープ、炊事スペースやトイレまでの動線をできるだけ濡れずに移動できるように
     配置するのがポイント。
     
  • タープの張り方を工夫する
     雨水がたまらないように片方を少し低くして斜めに張ると、水が自然に流れて安心。
     追加のガイロープでしっかり引っ張ると強い雨でも崩れにくいです。
  • テントの入り口をタープ下に入れる
     出入りのときに濡れにくく、靴を脱ぎ履きするスペースも確保できます。
     玄関まわりが乾いているだけで、快適度が一気にアップ!

設営場所の選び方

雨の日は、タープやテントの張り方だけでなく「どこに設営するか」も快適さを大きく左右します。

  • 低い場所は避ける
     周囲より低くなっている場所は雨水が集まりやすく、水たまりができやすいので要注意。
  • 水の通り道を避ける
     地面に少しでも溝や流れた跡がある場所は、水が集中する可能性が高いです。
     設営前に地面をよく観察して、できるだけ避けましょう。
  • 木の下にも注意
     雨をしのげそうで一見良さそうですが、大きな水滴が落ちてきたり、
     風があると枝ごと揺れてかえって濡れることもあります。
     (林間サイトは雨が避けれていいですが、ボタボタ!と勢いよく落ちてくることもあるので難しいです…!)

設営時の工夫

雨の日キャンプでは、ちょっとした準備と工夫が快適さを大きく左右します。ポイントごとにまとめました。

設営の順番と基本

  • タープから設営する
     雨をしのげる場所を先に作り、その下でテントを設営すると濡れずに作業できます。
  • グランドシートは必須
     テントの下に敷いて浸水を防止。ブルーシートでも代用OK。テントからはみ出さないように敷きましょう◎
  • 靴脱ぎ場を確保
     雨で濡れない場所にスペースを作っておくと、靴の脱ぎ履きがスムーズです◎

作業のポイント

  • レインウェアで両手を自由に
     傘よりも断然作業がしやすいです。
  • 素早く建てられるようにイメトレを
     インナーテントは撥水性がなく、濡れると染み込むのでスピード勝負!
  • テントはピンと張る
     シワなく設営できると耐水性がアップ。ドームテントなら、フライとインナーの間に空気層を確保すると◎。

雨天ならではの工夫

タープの写真
  • タープは片側を低く!
     水がたまると重さで倒壊の危険があるので、角度をつけて張り、こまめに水を流すようにしましょう。
  • テントとタープを連結する
     濡れずに移動できて快適。特に子ども連れには必須です。
  • ペグは長めを使用
     雨で地面が柔らかくなるので、40cm程度あると安心。
わが家のカマボコテントの場合

カマボコテント3Mはアウターテント自体の耐水圧が3000mmで、かなりの雨でも安心。
別売りの「カマボコシールド」や「ルーフシールド」は、耐水性強化というよりも結露軽減や日陰対策に役立ちます。

撤収は大変!濡れたテントをどう持ち帰る?

雨の日キャンプで一番の難関が撤収。
濡れたテントやタープをどう扱うかで、その後の手間が大きく変わります。

  • まずは持ち帰ることを優先
     大きなビニール袋やブルーシートにまとめて、とりあえず車に積み込みましょう。
     家に乾かせるスペースがあるなら、帰宅後にしっかり干し直すのがベストです。
  • 乾かす場所がない場合
     近いうちにデイキャンプや庭キャンプをして、必ず乾かす時間を作りましょう。
     濡れたまま放置するとカビの原因になり、撥水性も落ちてしまいます。
  • テント乾燥サービスを利用する
     「乾かす場所もデイキャンプに行く時間もない!」という方には、テント乾燥サービスがおすすめ。
     ネットで「テント 乾燥」と検索すると、宅配で依頼できる業者がいくつかヒットします◎

雨の日の楽しみ方アイデア

「雨だと遊べないのでは?」と思いがちですが、工夫次第で過ごし方はいろいろ。
子どもと一緒に楽しめるアイディアを紹介します。

雨の日の散歩

雨の中のお散歩の写真

子どもはカッパを着て長靴で準備完了!
普段なら気にもしない水たまりを歩いたり、雨に濡れた草木を眺めたりするだけでも、立派な自然体験になります。
雨の日ならではの景色を楽しむチャンスです。

わが家も雨の合間に散歩をしましたが、水たまりを歩くだけで大喜び!雨の日でも子どもは楽しみを見つけられるんだな〜と感じました。

焚き火

焚火の写真

条件は限られますが、難燃性タープの下なら雨の日でも焚き火が楽しめます。
シトシト降る雨音と、パチパチと燃える音が重なると、特別感のある時間に。
ただしタープに水がたまらないように設営するのが必須です。

雨上がりに焚き火をしたときは、しっとりした空気と相まって格別でした!

手の込んだ料理

雨の日こそ、時間をかけて料理をしてみるのもおすすめ。
煮込み料理やスープなら体も温まり、ゆっくり過ごすのにぴったりです。
焚き火が使えない場合もあるので、ガスコンロは必須アイテムです。

温泉に行く

「雨でやることがない…」と感じたら、思い切って温泉へ。
キャンプ場の周りには日帰り温泉施設が多いので、雨の日は予定に組み込んでしまうのもアリです。
濡れた体をしっかり温めれば、気分もリフレッシュ!

テント内で遊ぶ

雨の日は外に出られず、時間を持て余すことも…。
そんなときのために、子どもが座って遊べる道具を準備しておくと◎。
塗り絵やお絵描き帳、シールブックやカードゲームなど、シンプルな遊びでも十分盛り上がります。

雨でやることなくて、ゴロゴロ過ごしただけでも、子どもは楽しそうでした。
次は塗り絵や絵本も持っていこうと思います!

雨の日キャンプの注意点

雨の日は工夫次第で楽しめますが、自然の中にいる以上「危険」も意識する必要があります。
とくに子連れキャンプでは、安全第一で判断することが大切です。

川の増水に注意
 普段は穏やかな川でも、雨で一気に水位が上がることがあります。
 川遊びはもちろん、川沿いにテントを張るのも避けましょう。

天気予報をこまめにチェック
 山の天気は変わりやすく、予報どおりにならないことも。
 雨雲レーダーなどを使って、今後の天気を確認しながら動きましょう。

崖や斜面には近づかない
 雨で地盤がゆるむと土砂崩れの危険が高まります。
 サイト選びや遊び場所は、崖や斜面から離れた場所を選びましょう。

防風・豪雨のときはキャンセルも検討
 無理をして出かけるよりも、思い切って中止にするのも立派な判断。
 強風や豪雨の予報が出ているときは、キャンプ場や家族の安全を優先しましょう。

わが家も“雨ならなんとかなる!”と思っていましたが、風や雷は別物。
子連れキャンプでは“やめる勇気”も大切だなと感じます。

まとめ|雨の日キャンプは大変だけど、工夫次第で楽しめる!

雨が降っているキャンプ場の写真
霧が出てて幻想的でした◎

雨の日のファミリーキャンプは、設営も撤収もいつもの何倍も大変。
正直「できれば晴れてほしい!」が本音です(笑)。

でも、実際に経験してみると雨音を聞きながらのんびりしたり、温泉でリフレッシュしたり、雨上がりに焚き火を囲んだりと、晴れの日とは違う特別な時間を過ごすことができました。

準備や注意点を押さえておけば、雨の日キャンプも「やってよかった!」と思えるはず。
子どもにとっても、雨の自然を体験できる貴重な機会になります。

次のキャンプで雨予報が出ても、慌てず工夫して、雨だからこそ味わえるキャンプの魅力を楽しんでみてください◎

雨の日に実際に伺ったキャンプ場の記事はこちらです

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この記事を書いた人

神奈川県在住、5歳と3歳の子を育てるワーママです。
家族4人で週末キャンプや外遊びを楽しみながら、関東近郊のキャンプ場・おでかけスポット・キャンプグッズレビューなどを紹介しています。
初心者ママの目線で、「子どもと一緒に快適に外時間を楽しむ工夫」をリアルな体験をもとに発信しています。

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